低アミロースでグルテリン含量が少なく、柔らかく粘りがあって冷めても美味しいお米です。平成4年に独立行政法人農業生物資源研究所放射線育種場で、低グルテリン系統の「LGC1」と「ニホンマサリ」の低アミロース突然変異系統「NM391」を交配し、中国農業試験場(現農研機構近畿中国四国農業研究センター)で育成した低アミロース品種です。
炊き上がりの粘りが強く柔らかい冷めても硬くなりにくい低アミロース品種のお米です。平成14年に青森県農業試験場藤坂支場(現青森県産業技術センター農林総合研究所藤坂稲作部)で、低アミロース品種の「相 624(ミルキークイーン/ふ系181号)」と「相 612(愛知101号/ふ系184号)」を交配し育成した低アミロース品種です。
朝つゆ(北陸180号)
炊き上がりは粘りが強く冷めても硬くなりにくい低アミロース米です。昭和61年に農研機構中央農業総合研究センター北陸研究センターで晩生多収系の「北陸127号」と低アミロ-ス系の「道北43号」を交配し育成した低アミロース品種です。
彩(道北52号)
炊き上がり艶が良い柔らかく粘りが極めて強い低アミロース米です。殆ど流通していない幻の北海道のお米です 。昭和59年に北海道立上川農業試験場(現北海道立総合研究機構農業研究本部上川農業試験場)で、「271(ニホンマサリの胚乳突然変異NM391)/キタアケ(道北36号)」と「永系84」を交配し育成した低アミロース品種です。
炊き上がりの白度が高く粘りが強く柔らかい甘みのある低アミロース米の先駆けのお米です。平成4年に北海道立上川農業試験場(現北海道立総合研究機構農業研究本部上川農業試験場)で、「キタアケ(道北36号)」と「AC90300」を交配し育成した品種です。
彩南月(鹿児島22号)
炊き上がりの粘りが強いしっとりとした食感の低アミロース米です。平成9年に鹿児島県農業開発総合センターで、「KG36」と「彩(道北52号)」を交配し育成した低アミロース品種です。
粒は小さく糯米と粳米の性質を持ち、炊き上がりの粘りが強く食味の良い冷めても柔らかな低アミロースのお米です。平成5年に秋田県県農林水産技術センター農業試験場で、「でわひかり」と低アミロース品種の「 奥羽343号」を交配し育成した低アミロース品種です。
亀の蔵(北陸231号)
アミロース含有率が極めて低く炊き上がりの粘りが非常に強い米菓用に開発されたのお米です。平成13年に農研機構中央農業総合研究センター北陸研究センターで、「収6374」と低アミロース米の「東北172号(たきたて)」を交配し育成した低アミロース米品種です。
きらほ(岩手91号)
甘みが強くもっちり柔らかい冷めてももちもち感が残るお米です。平成13年に岩手県農業研究センターで、「岩手61号」と「ミルキープリンセス(関東194号)」を交配し育成した低アミロース米品種です。
炊き上がりが金色に輝く事から命名された巨大胚を持つ低アミロースの普通炊飯用の玄米です。平成14年に宮城県古川農業試験場で、「北陸糯167号(めばえもち)」と「たきたて(東北172号)」を交配し育成した低アミロース品種です。
里のゆき(山形84号)
炊き上がりの粘りが強く冷めても美味しい低アミロース米です。平成7年に山形県農業総合研究センター農業生産技術試験場庄内支場(現山形県農業総合研究センター水田農業試験場)で、「庄1658」と「山形63号」を交配し育成した低アミロース品種です。
さんさんまる(北海330号)
柔らかく粘りのあるやや低アミロースの良食味のお米です。農研機構北海道農業研究センターと市川農場が共同で、「札系06007(北海311号)」と「札系08037」を交配し育成した低アミロース品種です。
もっちりと粘りが強く冷めても美味しい低アミロースのお米です。昭和59年に農林水産省東北農業試験場(現農研機構東北農業研究センター)で、「レイメイ(ふ系70号)」と「74wx2N1(農林8号/農林8号低アミロース突然変異)」を交配し育成した低アミロース品種です。
粘りが強く冷めても硬くなりにくく美味しい低アミロース米です。平成4年に宮城県古川農業試験場で、「東北153号」と「奥羽343号」を交配し育成した低アミロース品種です。
ニュウヒカリ(越南190号)(水稲農林421号)
粘りが強く冷めても軟らかい食味の良い低アミロースのお米です。平成5年に福井県農業試験場で、「関東168号(ミルクークイーン)」と「越南148号」を交配し育成した低アミロース品種です。
ねばりゆき(青系159号)
炊き上がりの粘りが強く冷めても硬くなりにくい低アミロースのお米です。平成10年に青森県産業技術センター農林総合研究所で、「青系134号」と「東北172号(たきたて)」を交配し育成した低アミロース品種です。
炊き立ての艶と香りが良くふっくらとした、胚芽部分が通常のお米の3倍ある胚芽米や発芽玄米としての食味に優れる低アミロースのお米です。平成14年に農研機構近畿中国四国農業研究センター(現農研機構西日本農業研究センター)で、「巨5-7」と「ミルキープリンセス(関東194号)」を交配し育成した低アミロース品種です。
炊き上がりにポップコーンの様な香りがあるやや長粒の低アミロース米です。平成22年に鳥取県農業試験場で、「いのちの壱(コシヒカリの大粒突然変異株)」と「プリンセスサリー」を交配し育成した低アミロース品種です。
ミルキーオータム
粘りが強く冷めても硬くならず良食味の低アミロース米です。農研機構次世代作物開発研究センターで、「関東HD2号」と「ミルキークイーン(関東168号)」のを交配し育成した低アミロース品種です。
炊き上がりの艶が良く粘りのある両食味の低アミロース米です。昭和60年に農林水産省農業研究センター(現農研機構次世代作物開発研究センター)で、コシヒカリMNU受精卵処理による突然変異の低アミロース品種です。
粘りが強くモチモチとして冷めても硬くなりにくい低アミロース米です。平成14年に農林水産省農業技術研究機構(現農研機構次世代作物開発研究センター)で、「和系243」と「ミルキークイーン(関東168号)」を交配し育成した低アミロース品種です。
ミルキースター
モチモチと粘りのある「ミルキークイーン」「ミルキープリンセス」と同等のアミロース含有率の「ミルキークイーン」の後継品種のお米です。農研機構次世代作物開発研究センターで、「ミルキープリンセス」と「東北168号」を交配し育成した低アミロース品種です。
旨みが強く粘りがある冷めても硬くなりにくい低アミロース米です。平成3年に農研機構作物研究所(現農研機構次世代作物開発研究センター)で、「鴻272(ミルキークイーンの姉妹系統)(コシヒカリMNU受精卵処理による突然変異)」と「関東163号」を交配し育成した低アミロース品種です。
ゆきおとめ(岩手80号)
粘りが強く柔らかい甘みのある低アミロース米です。岩手県農業研究センターで、「岩南6号」と「岩南24号」を交配し育成した低アミロース品種です。
炊き上がりの艶が良く粒の食感がしっかりとした程よい粘りのあるやや低アミロースのお米です。平成17年に農研機構北海道農業研究センターで、「空育160号」と「札系97100(北海PL9)」を交配し育成した低アミロース品種です。
雪の穂
硬く粘りが弱い見かけのアミロース含量が日本で栽培されている米品種の中では極めて高い高アミロース米です。2000年に北海道勇払郡むかわ町にある穂別ヘルシーフード農業センターで、低アミロース米である「彩」の突然変異米として発見され、平成21年に品種登録された民間低アミロース品種です。
粘りが強いモチモチとした甘みのある冷めても硬くなりにくい低アミロース米です。平成9年に宮城県古川農業試験場で、「東810」と「東北157号(はたじるし)」を交配し育成した低アミロース品種です。
モチモチとした粘りのある軟らかい冷めても美味しい低アミロース米です。昭和61年に株式会社植物工学研究所で、「コシヒカリ(越南17号)」のプロトプラスト培養による突然変異から選抜育成された民間低アミロース品種です。
夢みらい
粒が大きく炊き上がりの艶が良い程よい粘りと軟らかさの低アミロース米です。平成4年に株式会社植物工学研究所で、「夢かほり(月の光のプロトプラスト培養による突然変異)」と「夢ごこち(コシヒカリ(越南17号)のプロトプラスト培養による突然変異)」を交配し育成した民間低アミロース品種です。