低アミロース米

低アミロース米

スーパーライス計画と低アミロース米

 

 数々の品種改良が行われて色々な銘柄が開発されてきたお米ですが、平成元年〜6年にかけて農林水産省が中心となり、公立の研究所や大学、民間企業が協力し、高付加価値米の安定供給技術の開発を目的として行われた「スーパーライス計画」での品種改良、栽培技術の改善の結果生まれた新形質米が「低アミロース米」です。 

 

 日本のお米の「アミロース」含有量は17〜23%前後ほどですが、「スーパーライス計画」では、「アミロース」含有量5〜15%前後の「低アミロース米」が開発されました。低アミロース米「ミルキークイーン」のほかにも、低グリテリン米「LGC-1」や低グロブリン米「LA-1」、巨大胚米「北海269号」、大粒米「オオチカラ」、小粒米「関東170号」、紫黒米「朝紫」、超多収米「タカナリ」、長粒香り米「サリークイーン」、高アミロース米「ホシユタカ」などが開発されました。

 

低アミロース米の美味しい炊き方

 

 「低アミロース米」は、粘りが強いのが特徴ですが、柔らかいのも特徴です。このため、「うるち米」と同じ水加減で炊いてしまうと柔らかくなりすぎてしまうので、10%程度減らして炊くと美味しく炊きあがります。水加減は、好みによって足したり減らしたりして下さい。

 

アミロース含量は変動します

 

 お米に含まれるアミロースの量は、登熟時期(穂が出てからお米が実る時期)の気温が低いと多くなり、普通のウルチ米のようになります。逆に気温が高いとアミロースの量は少なくなり、お米はモチ米のように白くなり、ご飯のねばりも強く、時にはもち臭(おこわのような臭い)のする事があります。

 

低アミロース品種の種類を見る

 

 

品種改良
  └ 品種改良とは
  └ 日本のお米の品種改良の歴史
  └ 人工交配による育種法の始まり
  └ 全国の米の育種体制
品種改良の方法
└ 低アミロース米

 

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品種改良の方法
お米の品種改良の歴史や方法、スーパーライス計画と低アミロース米についての説明です。